KIホールディングスは訴訟解決なくとも継続疑義とれちゃうんじゃないの?
マーケットに台風来ていますね。
大丈夫でしたか?
私は焦って、飛び乗って、滑って落ちて、
骨折した状態で谷間に挟まれたような状態です。
まぁそれはおいといて。
6747KIホールディングスはそろそろ仕上がりの時期でしょうか?
このメモの結論は、
「2014年9月期で継続疑義とれちゃうんじゃないの?」
というものです。 理由はシンプルです。 タイ航空の訴訟を抱えているものの、自己資本+引当金-訴訟金額が40億円以上のプラスになっているのが
その判断基準です。 詳細は以下からどうぞ2011年から2013年まで起訴が起こりましたが、 新しい訴訟はもう1年半も起きていません。 訴訟モメンタムは確実に収束の方向に向かっています。 対して 10月14日の終値は450円。 会社予想PER5.4倍 PBR1.3倍 ROE24% と上場企業全体の中でも秀逸な水準。 継続疑義さえなければ、2倍以上のバリエーションがついても 自然なレベルです。
~継続企業の前提に疑義の注記がついた背景~
KIホールディングスに継続疑義がついているのは、 航空機向けシートのデータ改ざん問題によって 運休を余儀無くされた航空会社から 損害賠償を求められていたのが事の発端です。 ~以下は訴訟と和解の時系列~ 2010年2月に国土交通省から業務改善命令 2011年1月に全日空から201億円の訴訟(13年5月31日に17億円で和解) 5月の本決算時に継続企業の前提に関する重要事象がつく 6月に中華航空から66億円の訴訟(2012年1月に2億円で和解) 2012年3月にタイ航空から13億円の訴訟(係争中) 10月にタイ航空が訴訟金額を138億円に引上げ(係争中) 2013年5月に英VAAから53億円の訴訟(2014年6月に9億円で和解) 2013年6月にシンガポール航空と和解(訴訟額は不明15億円で解決) 継続疑義がついた2011年3月期末を振り返ると 2011年3月期末の自己資本は103億円、引当金は94億円、 対して全日空の訴訟は201億円となっていました。 およそ4億円程度の訴訟金額がショートした状態です。 加えて、当時は訴訟が増加傾向にありました。 対策費、引当金、棚卸資産除却損がどの程度出るのか 見積もるのも大変な時期だったと思います。 以下はそれ以降の各項目の推移です。 ~2011年3月期以降の期末の自己資本と引当金、訴訟金額の時系列~ 自己資本 引当金 訴訟金額 自己+引き当て-訴訟金額 経常利益 2011.3 103億円、94億円、201億円(1社) -4億円 2012.9 74億円 79億円、214億円+α(3社) -61億円 6億円 2013.9 111億円 40億円 191億円(2社) -41億円 29億円 2014.6 163億円 15億円 138億円(1社) +40億円 58億円(通期計画) 見た通りです。前期末には自己資本が久しぶりに増え、 2014年9月期の第三四半期には自己資本+引当金-訴訟金額が+40億円まで改善しました。 経常利益も輸送機器関連事業の持ち直しによって2011年3月期から確実に業績を上乗せしています。 200人近いリストラを行い、事件の後処理を進め対策費を減らした所で 中国高速鉄道向けのプロジェクトが貢献してきたという状態のようです。 何を見れば業績が伸びるか難しい企業ですが、 ざっくり半分は官公庁向けで道路関連(国土交通省予算で把握)。 残り半分の輸送機器は不明なので、 中国高速鉄道の計画、航空機向けシートの状況が把握できたらまぁよし って感じですか。 下のコメントなんかは高速鉄道の動向を把握するヒントの一つです。 http://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0407.html ちなみに四季報は2015年9月期の予想を 3%経常減益で見ています。 直近書いたKIについて http://aako01jp.blog.fc2.com/blog-entry-219.html http://aako01jp.com/?p=32最後にTHANK YOUボタンを押してくれると嬉しいです。 もう死にかけなんでぜ…ぜひ